クレジットカード現金化の違法性とは?

なぜクレジットカードの現金化はダメなのか?

近年、カードローンの限度額を使いきった利用者を狙った「クレジットカードの現金化」の専門業者が警察から次々と摘発されています。

 

クレジットカードの現金化と言うのは、クレジットカードを使ってキャッシュバック付きの商品を買ったり、購入した商品を同じ業者に転売したりすることで、業者からお金を受け取るシステムのことです。

 

例えば、利用者がクレジットカードを使って100円ライターを5万円で購入すると、業者はライターと4万5千円のお金(キャッシュバック)を利用者に渡します。または、利用者がクレジットカードを使って業者から5万円のバッグを購入し、それを4万5千円で同じ業者に売却すると言うものです。

 

要するに、クレジットカードを悪用して業者と架空とも言える取引をし、ショッピング枠を現金に換えています。

 

なお、利用者の手元に入るお金はクレジット会社に支払う購入代金から業者への手数料(10%程度)を引いた金額です。そして、業者はその手数料が儲けになります。

 

警察はこれを貸金業法、及び出資法違反と断定し、摘発しました。つまり、現金化業者は物品の販売を装ってはいますが、実際に行われているのは貸金業者と同じ金銭の貸付です。

 

従って、貸金業者であれば貸金業法に基づいた登録をしなければなりませんが、現金化業者は監督官庁からの許可を受けていないため、貸金業法に違反していると言うことです。

クレジットカード現金化の年利はいくつなのか?

また、貸付における手数料は10%になっており、年利に換算すると3,650%と言う暴利であるため、これも出資法に定められた上限金利を逸脱していることから出資法違反になります。

 

ちなみに、現金化業者のホームページには「公安委員会の許可」を受けた正規の業者のように謳っていますが、公安委員会が与えたのは中古品の売買を行う「古物商」としての許可であり、クレジットカードのショッピング枠を現金化する商法を認めているわけではありません。

 

一方、利用者も法律を犯している疑いがあります。例えば、クレジットカードで商品を購入した場合、代金を完済するまでは所有権はクレジット会社が保有しています。

 

従って、完済する前に転売することは「横領罪」に該当する可能性があります。また、現金化をするためにクレジットカードを利用することがクレジット会社からお金を詐取する行為と取られると、「詐欺罪」に該当する可能性もあります。

 

なお、クレジットカードの規約にも当然違反します。クレジットカードの利用規約には換金目的でショッピング枠を利用してはならないとされています。クレジットカードの現金化は百害あって一利無しです。

 

今は消費者金融に総量規制が適用されていますので、一度多重債務になると、なかなか借入することが困難になってきます。そんなときに、クレジットカード現金化のチラシなどに興味を持たないようにしましょう。

 

返済が苦しくなった場合、最初に専門家(弁護士・司法書士)に相談することが大切です。債務整理費用は分割でも受け付けてくれますので、まずは電話相談することをおすすめいたします。